皆さんは大工の必需品として使用されている差し金の使い方とその意味を御存じですか?
刑事ドラマなどでよく、「誰の差し金だ?」と耳にすることもあるかと思いますが、これは実際の差し金の意味からきている言葉なのです。
さらにこの差し金は、最近人気のあるDIYでも必要不可欠な工具のひとつとなっています。
100均でも差し金は手軽に購入できますので、気になる方は100均の差し金と通常のホームセンターで購入できる差し金の差も知っておきましょう。
よって今回は差し金の使い方も詳しく説明するので、是非参考にしてみてはいかがでしょうか。
差し金の意味とは?
差し金はネガティブな意味でよく使われますが、実際に大工道具の差し金を見たら分かるように、①人や人形を操る、②陰で計るなどの意味があります。
これは大工さんが木材を切って加工する前に、細部に渡って長さや大きさを調節することが関係しているのです。
また、差し金は歌舞伎の小道具を操るためにも使われるものであり、いずれにせよ昔から差し金は「縁の下の力持ち」のような存在であったということがわかります。
確かに、差し金はDIYでモノを計る際には大切な役割をもち、これがないと加工をし始めることができないと言っても過言ではありません。
よってそんな便利な差し金を使って、自分のDIY作品の完成度を高めるために、次の差し金の正しい使い方を知っておきましょう。
差し金の正しい使い方
差し金はただの直角になった定規だと思われている方や、定規と同じ使い方をしている方も多いかもしれませんが、差し金は角度をある程度計ることもできるので、せっかく購入するのであれば、その使い方も知っておくことをオススメします。
●基本的な使い方
まず2辺の長さが長い方を材料に引っ掛け、その長手の中心部分を持ってもう一辺の短い方で線を引いていきます。
引く線がぶれないためにも、しっかりと差し金の長手を材料に付けて使うことが大切です。
そして、線を引く際には鉛筆の先を垂直に材料に向けるのではなく、ブレないように斜めに傾けて差し金を添わせるように引きましょう。
●応用編の使い方
①差し金で角が直角か計る
差し金の角は90度で直角なので、木材の角が変な角度になっていないかを確認することができます。
②30度、45度、60度の角度を計る
これは意外と知られていませんが、直線のものに差し金の両辺を当てることで、角度をきっちりと計ることも可能です。
最も簡単なのが45度を計るケースで、木材の端の直線に両方の同じ目盛を当てることで、45度で線を引くことができます。
そして差し金の両辺の長さを1;2に合わせると、30度(短い方)と60度(長い方)も計ることもできるので使い方が多様なのです。
差し金は100均でも良いの?
100均の差し金は、結論から言うと大きさと長さがホームセンターと比べて小さいため、本格的なモノ作りをする際には100均は向いていません。
しかし、自宅で簡単に行うDIYは100均のコンパクトな差し金の方が使いやすいため、何を作るかによって購入場所を変えることをオススメします。
差し金はホームセンターで買っても200円から販売されており、決して高いものではありません。
よってどうしても100均だと不安な方は、ホームセンターで損をしないために差し金を買っておくと安心です。
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