げっぷがあまり出ない人と、その反対にげっぷがよく出る人はどのような違いがあるのでしょう。
小さい赤ちゃんなどは、げっぷを出してあげないと消化不良になってミルクを吐き出してしまったり、気管に空気が詰まったりして上手く呼吸できなくなる場合があります。
空気を上手く吐き出すために子供にはげっぷを出す習慣を身につけなければなりませんが、体の組織が整った大人でげっぷがよく出る場合、消化機能が上手く働いていない可能性があります。
炭酸を飲んだりするとげっぷがよく出るのは、正常なげっぷの役割なのです。
もしそれが食後のげっぷではなく、日常的にげっぷがよく出る、また吐き気を催したりするのであれば、逆流性食道炎という病気かもしれません。
子供でも逆流性食道炎のような病気にかかることもありますが、主にそのような症状が出てくるのは、成人になってからです。
よって大人の方で、よくげっぷがよく出るうえに吐き気がある方は、体質がこうだからとほっておかずに、まず病気ではないかを医師に診察してもらうことが重要です。
げっぷがよく出る原理
げっぷはそもそもなんで出るのでしょうか。
それは胃に関係していて、胃になにもないときでも大きさを変えないために、空気が入っていることが原因となっています。
そこに食べ物が入ってきて、なかにあった空気がげっぷとして体外に出る仕組みになっているのです。
よってげっぷは多くの場合、食後に出るのです。
げっぷはこのように生理現象なの、恥ずかしいし失礼だからと、げっぷがよく出るのをあまり我慢してはいけません。
げっぷの回数を減らしたいのであれば、あまり急いで食事するのではなく、子供も大人も良く噛んでゆっくり食べることで改善されます。
げっぷによる吐き気は病気かも?
げっぷを我慢することが習慣になってしまうと、胃酸が逆流して酸っぱいげっぷがよく出る場合があります。
これは逆流性食道炎のひとつの症状であり、げっぷの頻度もさらに高くなってしまう病気です。
放置すると病気はどんどん進行していき、食道がんを引き起こす原因になります。
実際に食道がんの原因の半分以上は、逆流性食道炎からなのです。
楽しい食事も逆流性食道炎になってしまえば、辛い習慣に変わってしまいます。
子供も大好きな甘いスイーツや、脂を含むものを食べた後に、げっぷと共に胸やけや吐き気がある場合は、胃腸科で受診してもらうことをおすすめします。
専門の胃腸科ではないと、単なる胸やけと診断されることも少なくありません。
逆流性食道炎は治せる!
逆流性食道炎は胃腸の働きを整え、炎症している食道を治すことで改善される病気です。
よって完治する病気なので、不安がらずに医師の診察を早めに受けに行くようにしましょう。
食道がんになってからは遅いですし、いま食事で胸やけがして食べられない人などは、治療をすることで、制限なく楽しい食事ができるようになるのです。
しかし、治ったからといって暴飲暴食したり、げっぷを我慢し続けたり、お酒をたくさん飲んだりするとまた再発する恐れもあるので子供だけでなく大人も注意しましょう。
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